アトピー性皮膚炎とスキンケア

アトピーって何?

 

アレルギー反応は抗原(アレルゲン)と呼ばれるアレルギーのもとになる物質が体内に入ることによって起こります。同じ物質でも全ての人がアレルギーを起こすわけではなく、起こしやすい人とそうでない人がいます。 このアレルギーを起こしやすい体質をアトピー体質と呼びます。

 

アレルギーによる病気には喘息、アレルギー性鼻炎などがあり、アトピー性皮膚炎もその1つです。家族にアトピー性皮膚炎の人がいるとアトピー性皮膚炎になりやすいとされていますが、兄弟でどうしてアトピーの人とそうでない人がいるのか、何がきっかけなのかは現在のところはっきりとわかっていません。

 

アトピー性皮膚炎の原因物質には食物、ダニ、ほこり、カビ、花粉、ペット、化粧品などがあります。食物が関係するアトピー性皮膚炎は特に乳幼児期に多く、年齢とともに減少する傾向があります。

 

食物アレルギーの原因としては各国で異なりますが、日本では3大食品(卵、牛乳、大豆)、5大食品(3大食品+小麦、米)のいずれかであることが多いとされています。

 

スキンケアがたいせつ!!

 

アトピーの人は乾燥肌の人が多く、普通肌の人よりも防御能が低下しています。 皮膚をいつも清潔に保ち、水分を保つことがアトピー性皮膚炎の治療の大原則です。

 

  1. 毎晩入浴し、できれば朝にシャワーをする。
  2. 体が温まるとかゆみが増すのでお湯の温度は37~39℃のぬるめにする。暖まってかゆみが増しているときは冷やしてあげましょう。
  3. アトピーのひどいところでも老廃物やばい菌をしっかり取り去るために洗うときには必ず石鹸を使いましょう。石鹸はふつうのものでOK。手につけて良く泡立てなでるようにして体を(顔も)洗う。決して石鹸成分が残らないように良くすすいでください。
  4. 入浴直後のまだ皮膚がしっとりしているときに保湿成分の入った塗り薬を塗る。
  5. かゆみのためにひっかき傷をつくると感染源にもなり、アトピーを悪化させます。ひっかき傷をできにくくするために爪を切り、ヤスリで削っておきましょう。手洗いをまめにすることも大切です。
  6. 毛髪は皮膚に付かないよう短く切るかきれいに束ねておきましょう。
  7. 日常生活において……外から帰ったら必ず手を洗いましょう。運動の後や汗をかいた後はすぐシャワーを浴びて汚れを流しておきましょう。
  8. 衣服について……チクチクする衣服は湿疹やかゆみを悪化させます。肌に触れるものはすべて木綿にしましょう。ただし、木綿でも硬い生地のものは皮膚を傷つけてしまうことがあります。周りの人の衣服も注意してください。

 

イソジン療法

 

アトピーがひどくなりじくじくしているときにはその部分に黄色ブドウ球菌というばい菌が住み着いて増えていることがあり、この菌が出す毒素がかゆみや赤み、アトピー悪化の原因となっていることがあります。この菌はとびひの原因になることもあり、アトピーの治りを遅らせます。

 

イソジンという消毒液を1日1~2回アトピーのひどい部分に塗ることによってこの菌を殺し、毒素を減らしてじくじくを乾かし、アトピーの治りを早くすることができます。 イソジンを皮膚に塗ってから5分くらいで、菌は死にますので、入浴前にじくじくしたところや、ひっかき傷のできたところにイソジンを塗り、5分たったら入浴しイソジンの茶色い色とともに死んだ菌を洗い流してください。

 

イソジンは原液だとしみることもあるので、はっとりこどもクリニックでは蒸留水で5倍に薄めた液を処方しています。その薄めたイソジン液を小皿に少量移して、薬局で売っている綿球や、化粧用のパフを使って塗ってください。