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熱があるときのケア

 こどもの病気の症状では「発熱」は最もよくみられるものです。こども、特に赤ちゃんは体温調節のはたらきが未熟なため、よく熱を出します。こどもは免疫力も少ないため風邪などの感染症にもかかりやすく、熱がでやすいのです。また高温の環境では、体温を発散できずに体に熱がたまり、体温が上昇する「うつ熱」という状態にもなりやすいのです。

熱の観察

熱を測る・・・「熱の測り方」参照
こどもの発熱の状況を把握しておきましょう。突然の発熱か、微熱が続いていて、熱が高くなったのか、夕方に熱が高くなるのかなど、「熱型」といいますが、1日3〜4回熱をはかり、熱の変化をみましょう。病気の経過を知るのに大変役にたちます。
熱とともに、他の症状があるかどうか注意しましょう。咳、発疹、下痢、嘔吐、頭痛、口の中の症状、意識の状態など。

●熱があるとは?
子どもの体温やおとなよりもやや高めです。子どもの場合個人差はありますが、一般的にいって、37.5℃くらいまでは平熱と考えてもいいでしょう。38℃以上の熱であれば、なんらかの病気の可能性があります。

熱のあるときの看護

1. 熱が高い時には暖めすぎない、寒がる時は保温する
 熱が上がるときは寒気がして、寒がる時があります。そのような時は衣服や掛け物などで暖めてあげますが、熱が上がってしまうと汗をかき、暑がることがあります。そのような時には暖めるとかえって、熱がこもり体温があがります。室温も適当に調節します。衣類も汗をかいたら取り替え、体もふいてあげましょう。
 氷枕(アイスノン)などは、冷たくてきもちがいいようであれば、使うこともいいでしょう。その時はタオルにつつみ、首のうしろ、わきの下、足の付け根などにあててあげるといいでしょう。

2. 水分の補給
 熱のあるときは、体からどんどん水分が失われます。子どもは大人に比べて、体の水分の割合が多く、水分がたくさん失われると、脱水症になってしまいます。水分補給は熱の高い時にはもっとも大事なケアです。

母乳をのんでいる赤ちゃんなら母乳を頻回に与えます。ミルクも普通にあげますが、少しずつ回数を多くしてもいいですし、飲みたがらないようであれば、その他の水分をあげましょう。その他の水分は、お白湯、お茶、イオン飲料、薄めの果汁少しずつ、頻回にあげていくようにしてください。

子どもは熱をよく出します。熱があっても活気があり、ミルクも良く飲んでくれるのであれば、重症とは考えられないので、夜間でもあわてて受診する必要はありません。

しかし生後3ヵ月までの赤ちゃんの発熱は、すぐに受診しましょう
(夜間であれば、救急病院)。

熱の高さにかかわらず、救急の場合とは
◆顔色が悪く、ぐったりしている、意識がなかったり、朦朧としていたりする、呼吸状態がおかしいなど。
◆ひきつけが5分以上つづく。
◆下痢や嘔吐、腹痛などが激しい 。

熱の測り方

熱のようすを教えて下さい。

いつ何度ぐらいあったか、は大切な情報です。
忘れないでメモしておいて、主治医に教えて下さい。

どこで測るのか

☆ わきの下や耳の穴などで測ります。
☆ 肛門で測る場合は、わきの下より0.5〜1.0℃ほど高くなります。いつも同じところで測ってください。

正常体温(わきの下)

乳児  36.3〜37.4
幼児  36.5〜37.4
学童  36.5〜37.3

※わきにはさんでしっかり抱く。
※熱を測るのはお母さんの大切な役目です。

電子体温計・耳式体温計と水銀体温計

☆ 水銀体温計は正確ですが、5分以上はさんでおくことが大切です。
☆ 短時間で測れる電子体温計・耳式体温計は便利ですが、水銀体温計よりいくぶん高く(または低く)出ることがあります。

健康な子どもの体温

☆ 体温は一日中同じ温度ではありません。朝は低めで、夕方は高めです。
☆ 運動をしたり食事をしたあとは、体温が高くなります。
☆ 赤ちゃんは薄着や暖房などの影響で、高く測れてしまうことがありあます。おかしいなと思ったら、しばらくしてもう一度測ってみましょう。

熱がある? 平熱?

☆ 平熱がどのくらいかを知っておきましょう。元気なときに1日4回(朝、昼、夕方、寝る前)、食事前の安静な状態での体温を測ります。
☆ 平熱より1℃以上高ければ、熱があると考えてよいでしょう。
解熱薬の使い方

熱が出た!

熱が高いと脳がやられる、と思われがちですが、40℃ぐらいの熱があっても脳そのものに害はありませんから安心してください。

解熱薬は一時しのぎ

解熱薬は、熱によるつらさを軽くするための薬で、病気を治す薬ではありません。熱を下げることばかりに気をとられないようにしましょう。

解熱薬の使い方

●38.5℃以上で、つらそうにしていたら使う。
●高熱でも元気そうなら使わなくてもいいのです。また、
眠っている子を起こしてまで使う必要はありません。
● 一度使ったら、次に使うのは6時間以上あけましょう。


坐薬(ざやく)か飲みぐすりか

効き目は同じです。吐く子には坐薬を、下痢のときや坐薬がきらいな子には飲みぐすりを、座薬の解熱薬と飲みぐすりの解熱薬を同時に使ってはいけません

冷やしていいですか?

冷えたタオルで頭を冷やす、そんなお母さんの姿が子どもの心をなごませます。冷却材をおでこに貼るのも気持ちがいいでしょう。でも冷やしても熱はあまり下がりません。子どもが嫌がるときは無理に冷やさなくてもいいんです。

子どもの解熱薬にはアセトアミノフェン(またはイブプロフェン)を使います。
これ以外の解熱薬は使わないようにしましょう。


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