■H16.12
先日の金曜日、神戸市北区保健所北神支所というところに行ってきました。有馬温泉のさらに向こうの山あいの地域です。北区には双子のサークルが2つあるそうですが、今回は北区主催の多胎児育児教室での講演会でした。年に3、4回保健所が多胎児教室をしているそうです。ちなみに神戸は阪神間でもっとも育児支援活動が活発だということです、育児サークルも数的にはたくさんありますし、保健所のサポートも十分ではないでしょうが、ちゃんと把握されて、子育て情報誌を発行されています。多胎児サークルネットワークも活動をはじめていますが、県の保健所も協力的で、全県のサークルの実態調査をして下さっているそうです(京都市も頑張って欲しいな・・)。
私は双子の育児ということでいろいろなところでお話させていただくのですが、立場上妊娠から分娩育児についてからだと心の両面からお話させていただいています。とりたてて新しい発見はないのですが、双子の妊娠分娩の母体への負担、ハイリスク妊娠の意味などを話させていただくと、お母さま方からは、「しんどいのは私一人の問題だったと思っていましたが、話を聞いて、そうではないんだと安心しました」「妊娠中や子育てのしんどい時のことを、ちゃんと代弁してくださって、嬉しかった」「高齢出産だからと思っていたけど、そうではなかったんですね」などなど、ご自分の体験を振り返り、それぞれのお母さまが、特別な双子の妊娠分娩の体験を納得されていたようです。でも今まで、私だけが・・と思っておられたのなら、もっと早くからご自分の状況を納得できる配慮が必要だったかもしれない、と思いました。
女性にとって子どもを産み育てる機能は、男性にはない特性です。そして自分の身体から命を産みだすのは、本当に全身全霊をもってなしえていることでしょう。子どもを産むことの意味をもっと大事に考えるべきだと思います。子どもを産むことは自然の摂理ですが、取るに足らないことではありません。子どもを産むのは当たり前、っていう感覚が社会にあるとするなら、それは女性が子どもを喜んで産み育てることを阻むでしょうし、女性の人権を低めているのでは・・なんて思ってしまうのです。お産に関わる仕事をしていると、もっと出産の体験を大事にして、女性の力が十分発揮できるようなケアが必要だと感じます。特にハイリスク妊婦さんとの関わりから、自分の出産を肯定的に受け止めることの大切さを学ばせていただいています。
双子のおかあさんってすごいんだよって自信をもっていただきたいです。私はメッセンジャーとしてそんなことを機会あるごとにしゃべっているのです。また体験を語ることで、救われる気持ちってありますよね。双子の会でもそんな話し合いができるといいですし、また会報やお便りでもいろいろとお聞かせいただくと幸いです。
今、4年生は卒業研究に取り組んでいます。そのうち3名が双子の妊婦さんから分娩をへて1か月健診まで受け持たせていただきました。皆頑張ってくれたのですが、一人はテーマとして、胎児からの愛着形成についてまとめています。双子の妊婦さんの観察から、はじめは二人の赤ちゃんを二人一組でかかたまりのようにとらえていたのが、胎児の成長とともに右の子、左の子というように一人ずつの感覚が育ってきている、そして出産後はまず、自分の体の回復が優先であるけれども、また二人一組のような対応になり、それから一人ずつの関係ができてきている・・・など興味深いないようです。未熟な分析ですが、双子や三つ子のママたちは子どもとの関係を作るにも、単純にはいないところがあると思います。皆様方はいかがお考えですか?
また別の学生は、切迫早産で入院中にせっせせっせと洗髪や清拭、足浴などの清潔ケアをして、お母さんに清潔とともにリラックス効果をもたらしたことをまとめています。ふつう安静となると、お腹が張るといけないからと、清潔ケアも最低限になりがちですが、この学生はお腹が張らない工夫を重ね、かえって、ケアのあとは子宮の収縮も弱まったことを報告しています。リラックスすると緊張が解けて、収縮も抑えられますね。ぜひ臨床の看護師さんたちにも伝えたいです。
もう一人は、双子の育児指導には専門的な知識が必要であることを、自分の関わりから分析した学生です。学校では基礎的な事しか学びません。だから卒業してからの研修が必要なのですが、多胎児のお母さんにとって保健師さん助産師さんへの期待はますます強くなっています。現場の指導が追いついていない課題もあります。熱心な方たちも増えてきていますので、私も期待しているところです。
■H16.121
8月21日には小学生と年長児のふたごをもつママの集まりがありました。学校のことや園での生活にはふたごならではのエピソードがあり、楽しくお話ができました。双子同士の遊び方っていうのは、ユニークで面白いです。阪大の小林さんの研究にもありましたが、双子だけで話が通じてしまうので、あまりことばを学ぶ必要がなくなる?ことも多いようで、結局言葉の発達は追いつくのですが、ふたごでは、言葉が遅れていると指摘されることも、しばしばあります。このような会を持つことも楽しいので、また計画しようと思っています。濱口さんや榊原さんや中井さんが中心となってして下さいます。是非多くのお母さまのご参加をお待ちしています。
さて、今年の夏は、多胎児支援の講演会であちこち行ってまいりました。各地の育児サークルが助成金をとり、活動のひとつとして講演会を計画されていました。私は専門職として、多胎児支援に必要なことを話させていただいたのですが、すべて今までのツインスターズの活動が基盤となっています。長年皆様から教えていただいたことを、社会に還しているのと思っています。でもいろんなところで双子ちゃんのママたちにお会いできるのは楽しいです。
■H16.10
以前、サークルでお願いしました、大阪大学の双子研究の結果が届きました。大阪のサークルにも協力していただいて、26組の協力者が得られたそうです。
ご協力いただいた方々には、深く感謝いたします。研究結果を掲載しました。少し難しいかもしれませんが、双子の言葉の発達には、双子特有のパターンがあるようです。言葉の発達が遅いと指摘された、ということをよくお聞きします。普通は必ず追いつくのですが、これも双子の発達の特徴かもしれません。双子のことは、まだまだはっきりわかっていないことも多く、これからもっと、子育てに役立つ、研究が行われることを望んでいます。核家族で双子育児に終われている場合は、お母さまもくたびれてしまうことが多いと思いますが、ゆとりをもって、子どもたちに接することができるようになればいいと思いますし、お母さまやご家族がどうすれば、気持ちが楽に子育てできるか、それを考えていくのも、今後大切だと思っています。
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